かっこいいと思っていたのに……

エステ満足度 80%
ダンディな男にひげはつきもの。ひげを伸ばしていても問題ない仕事柄、社会人になってからも、ひげの濃さをいかし、自慢のひげをたくわえてきた。
ある日のこと、昼食から戻りデスクに向かう途中、女性社員たちの話し声が聴こえてきた。どうやら社内の男性社員を品定めしているらしい。そのまま通り過ぎようとしたとき、ふと自分の名前が耳に入る。そして、ある女性が一言、ぽつりとつぶやいた。
「でも、あのひげは汚いよ」
それを皮切りに、自分への批判がはじまる。毎日石鹸できれいに洗い、定期的にカットもしているというのに、彼女たちには汚いとしか思えなかったらしい。しかし、一般的にはひげの生えた男性が好きだという女性も多いはず。そう信じ、インターネットで検索したが、ひげに嫌悪感を示す女性のほうが多数だったのだ。無精ひげは不潔なだけではなく、人格すら否定されているほどの嫌われっぷり。このままではモテない人生から抜け出せないと焦り、ひげの脱毛を決めた。
何もわからないのでインターネットで検索
ひげを剃ると決めたものの、どうすればきれいに処理できるのかわからない。困った末、インターネットで検索をしてみた。家の近所にメンズ脱毛をしているクリニックを発見。無料体験はないけれど、医師の施術なら安心だろう。思い切って申し込んでみた。
予約当日、受付を済ませ、待合室にいくと、ほとんどが女性。場違いに感じた。幸い、すぐに名前を呼んでもらえたので、その場から逃げ出せたが、長時間あの場にいるのは居心地が悪すぎる。やはり男で脱毛をするのは特殊なのかもしれない。
診察室に入ると、医師が脱毛についての説明をしてくれた。医療レーザー脱毛なので、1ヶ月に1度のペースでいいらしい。しかも5回通院すればつるつるになるそうだ。毎日剃る手間も省けるとのこと。男性医師だったからか、診察を受けながら安心できた。
ちょっと痛いけど仕上がりは満足
まずはひげを剃り、ジェルを塗ったあと、レーザー脱毛のテスト照射を受ける。少しチクッとするが、特に問題はない。その後、全体にジェルを塗られ施術がスタートした。まずはあごの下からレーザー照射。施術中は少し痛いけれど、我慢できない痛さではない。しかし、鼻の下は痛みが強く、終わったあとは肌がほてる。冷たいタオルでクールダウンし、薬までつけてもらったが少し赤みが残ってしまった。しかし、赤みがひくまで軟膏を塗れば、特に問題はないらしい。
予想外の痛さに驚いたが、あごを触るとすべすべし、仕上がりには満足。なよなよした印象になるかと思いきや、顔立ちもすっきりしたように感じる。生まれ変わったような気分だ。
翌朝、出社した自分を見て、女性社員だけではなく男性社員にまで注目された。しかも、その方がいいとほめてくれる人のほうが多い。自分の勘違いを恥じると同時に、なぜもっと早くひげを剃らなかったのか後悔した。まだ通い始めたばかりだけど、これなら続けてもいいかな。

