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エステ体験談〜男性編激痛を伴ったメタボリ対策!

福引で当たった無料券でエステに挑戦


エステ満足度 60%
それは今から2ヶ月ぐらい前のこと。うちの妻がどこかのスーパーの福引かなんかで当ったという「メンズエステ体験コース無料券」なるものを、私の目の前にちらつかせてきた。それは「美容」なんてものとは全く無縁の生活を送っていた中年サラリーマンである私にとっては、何の価値もない一枚の紙切れにすぎなかったが、妻はそれをネタに私のみっともない腹回りの肉がどーたらこーたらとか、そういう身なりも何も気にしない態度がムカつくんだとかなんだとか罵詈雑言を吐きまくり、そして最後に勝ち誇ったかのような顔で、そいつを私の手に掴ませたのだった。
実際に体験するコースの施術内容をネットで調べてみると、お顔をキレイにしたりとか、吹き出物を潰したりとかそんなミーハーなものではなく、まさに私のように腹回りに醜い贅肉がついた中年向けの痩身エステ。しかも今流行のメタボリック・シンドローム対策に効果的!…みたいに書かれていて、それでようやく妻の意図を理解。結局なんだかんだいっても、この私の体を心配してくれての「愛ある行為」なんじゃないか、みたいな都合の良い解釈をしたのだった。

ストーンサウナでリフレッシュ

さて、当日。無料券の裏に書いてある地図を頼りに渋谷の街をしばしさまよい、ようやく目的の店に。雑居ビルの3Fに受付があって、美しい女性が対応をしてくれた。まずは簡単なカウンセリングのあと、施術用のガウンに着替えての健康診断。腹周りの寸法とか体重とかをあれこれ計測して、私が必要としている施術を決めるのだという。その彼女がいうには、私の背中には「セルライト」なる脂肪の固まりだかなんだかが多く見られるってこと。じゃあ、早速そいつをマッサージでほぐして除去していくってことで、施術室へ通された。時間も早いせいか先客はなし。まずは、「ストーンサウナ」っていう、温かい小石が満杯になった浴槽に身を沈める。なかなかキモチが良い。聞くと、仕事帰りのジム感覚でぶらりと立ち寄るビジネスマンも多いという。たっぷり汗を掻いたあとでシャワーを浴びてから、病院の診察台みたいなベッドへ移動。指示に従ってうつぶせに寝転がる。

背中に真っ赤なミミズ腫れがっ!

「この機械でセルライトを分解しますが、少し痛いかも知れません」。見ると彼女が、大きな吸引ローラーみたいなものを手にしている。悪い予感が…。背中にオイルを塗りつけられて、機械のスイッチが入れられる。ブーンという不吉な重低音が辺りに響き渡り、ひんやりとした金属の感触が脇腹あたりから…。その冷たさが、まるで鋭いナイフを突きつけられたかのような、とても鋭い痛みに変わっていくのにそれほどの時間は必要なかった。私は身もだえをして唇をかみしめた。
「ずいぶんとセルライトが固まっていますね」なんていいながらグイグイ。こんな痛み…今までに経験したことがない…くぅぅぅ…思わず唸ってしまう私をよそに、淡々と作業を続ける彼女。背中じゅうの肉という肉が引きちぎられてしまいそうなほどの激痛のなか、本当に気が遠くなりそうだった。一瞬、私の脳裏に妻の笑顔が浮かんで…すぐに消えた。
「見てください。ウエストが2cmも減少しました!何度か通っていただければ、セルライトは完全に除去されます」。
終了後の測定で、彼女が嬉しそうにいったその一言とともに、恐怖のエステ体験に幕をおろした私に残されたものといえば、背中に残る幾筋もの真っ赤なミミズ腫れだった。

 

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